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赤い世界だった。
白い雪の上で死んだそいつは腹から未だ血を流していた。
助けようと思えば助かったのかもしれない。
それでも俺は何も施したりしなかった。
他に、もっと助かりそうな人間がいたからだ。仕方がないと思いながらも、俺はまた一人見殺しにした。
それは、今でもよく夢に見る。
殺すことが大半だった。自分は医者のはずなのに。
戦場では自分の命を守るので必死な時さえある。皆、生きるのに必死だからだ。
なのに、あいつは違った。
「生きることに貪欲なのは良いです。でももっと他人に命をかける兵になってください。出来ないようなら俺が殺します」
そう言ったあいつは笑顔だった。
誰よりも生に貪欲なのに、誰よりも戦を楽しんでる。
生死の狭間を何よりも喜んでるのはあいつだった。
お陰で俺は助かるヤツは全員助けなければならなくなったし、死にそうなヤツまで助かるようにしなけりゃならなくなった。
やっと、医者になれたような気がした。
俺の命を委ねることが出来る人間が居るから、だ。
夢は今でも見るけど。
前の記事と一緒。
このまま書こうか書かまいか。
暇になったら。
白い雪の上で死んだそいつは腹から未だ血を流していた。
助けようと思えば助かったのかもしれない。
それでも俺は何も施したりしなかった。
他に、もっと助かりそうな人間がいたからだ。仕方がないと思いながらも、俺はまた一人見殺しにした。
それは、今でもよく夢に見る。
殺すことが大半だった。自分は医者のはずなのに。
戦場では自分の命を守るので必死な時さえある。皆、生きるのに必死だからだ。
なのに、あいつは違った。
「生きることに貪欲なのは良いです。でももっと他人に命をかける兵になってください。出来ないようなら俺が殺します」
そう言ったあいつは笑顔だった。
誰よりも生に貪欲なのに、誰よりも戦を楽しんでる。
生死の狭間を何よりも喜んでるのはあいつだった。
お陰で俺は助かるヤツは全員助けなければならなくなったし、死にそうなヤツまで助かるようにしなけりゃならなくなった。
やっと、医者になれたような気がした。
俺の命を委ねることが出来る人間が居るから、だ。
夢は今でも見るけど。
前の記事と一緒。
このまま書こうか書かまいか。
暇になったら。
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